いっそおかしな妄想まで付き合ってくれ

関ジャニ∞が大大大好き。丸山くんにたらしこまれたい。

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチの感想

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行ってきました、丸山隆平くんの舞台、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」。3公演観劇させてもらえたので、その感想と自分なりの考察でもつらつらと書きます。

1回目の感想:大阪公演

原作も読まず、サントラも聞かず、Twitterのネタバレや感想もシャットダウンして臨んだ。公式発表があった時にあらすじだけは読んでしまったけど、よく意味がわからないなって思っていた程度。

 

ド派手衣装でヘドウィグが出てきた時、どこを見ていいのかわからん~~~って困惑した。表情も手も足も美しすぎるんよ。全部じーっと見たいのに目が足りない。っていうか足細っ!!!太腿、私より細いんじゃない?って感じで絶望した。痩せます...。

 

終始色んな意味で圧倒され続けていたら終わってしまった...というのが本当のところですが、ジャニーズで長年音楽、コンサート、芝居、バラエティ等いろんな仕事をしてきた人だからできることだなと思った。歌って踊って可愛くキメる時はキメて、締めるところは締めて、笑いも取って、お客さんを盛り上げる。丸山くんの今までが全部ぎゅっとされて、ヘドウィグに昇華された感じ。新境地っていう人もいるけど、私は集大成だと思う。

 

舞台に立っているのは丸山くんではなくてヘドウィグでしかないんだけど、時々抑えきれない丸山隆平が出てくるのも良かったな。暴走した時「変な空気になっちゃった」って言ってて笑った。私が入ったのが大阪公演だったのだけど、東京に比べると自由度が増してると聞いてるのでそれもあるかも。東京もコロナがなければ行きたかった...。

 

ライブを1本見たような高揚感というか楽しかったな~!という気持ちを公演後も引きづってるわけですが、1つ言わせてもらうと、ミュージカルって感情や状況を歌に乗せて説明することが肝だと思うんだけど、ヘドウィグは全編英語歌唱+字幕ほぼなしなので、何言ってるのかが完全にわからなくて少しモヤっとしてしまったな~。日本語で歌うとクソダサソングになるだろうし、本場のライブハウス感がなくなってしまうから、英語で歌うのが正解だと思う。でも字幕くらい後ろのスクリーンに載せても良かったかな。まぁ予習しとけって話ですが。

 

それでも丸山くんのパフォーマンスを見てるとヘドウィグの感情が伝わってくる気がしてグッときたよ。よく言われる「音楽に言葉はいらない」的な。8BEATツアーを回って、他の仕事も抱えながらこれだけのセリフと歌を覚えて、自分のものにしてるところは本当に凄い。尊敬。

 

2回目までにやったこと

ジョン・キャメロン・ミッチェルverのサントラを聴き、サントラの日本語訳を頭に叩き込む

→初見でポカーン状態だったものが全部補完されました!だからヘドウィグは歌いながらあんな表情をしていたのか...!!というのもスッキリ。

 

・ヘドウィグの映画を見る

→映画のヘドウィグも綺麗だな(語彙力)。こちらは公演を続ける中でトミー・ノーシスとの事故が起きるって時系列だけど、舞台は、事故後の公演で全部を懐古するという設定なんだな。2つを比較すると丸山くんのヘドウィグは優しいよね。特にイツハクへの接し方が。それと、最後のMidnight Radioの見せ方が舞台だと難しいんだろうなっていうのもわかった。今、舞台上にいるのはトミー?ヘドウィグ?ってなってたから。

 

・歴史的背景と宗教について調べる

→初見の時、The Origin of Loveはお母さんが話してくれたと言っていたのにやたら哲学的で(神 出てくるし)よくできた話だったので『このお母さんは何者??』って感じだったのですが、ギリシャ神話だと知ってスッキリです。あと、それぞれの登場人物の名前にも意味があるとか、調べてて面白かった。

 

2、3回の感想:名古屋公演

猛勉強したおかげで、とにかくスっと入ってくる。1回観てたことで余裕があるので1回目には気付けなかったところとかがわかった。何よりヘドウィグのご様子やアドリブで話すことが毎日違うから、本当のライブに参加している気分ですっっっっごく楽しかった!! 丸山くんもだいぶ慣れてきた感じがしたね。っていうかヘドウィグからトミーに変わる時、丸山くんが全部自分でやってるのね。2階からだったからばっちり見えた。

 

ど素人ジャニオタによるヘドウィグ考察

『ヘドウィグは壁だ』

Tear Me Downの歌詞のように、西ドイツと東ドイツの分断、男と女の分断、その象徴がヘドウィグなんだと思います。東ドイツ(ソ連)側の人間が自由とカタワレと愛を求めてアメリカへ行くために命懸けの性転換までしたのに、失敗した上、男には逃げられ、新しい男にはアングリーインチのせいでまた逃げられるなんてあまりに可哀想だ。そりゃ屈折するよ。見てて痛々しい場面もあった。戦争っていろんなものをぶち壊すよね。戦争ダメ絶対。

 

そうそう、名古屋公演で、ヘドウィグはプーチン大統領に怒ってたんですけど(丁度ウクライナに進行した時だったので)、何と言うか戦争に翻弄されたヘドウィグが言うのはすごく重みがあったんですよね。たぶん丸山くんはそんなつもりじゃなかっただろうけど。そこまで役に入りきってたのかなとも思うけど(贔屓目)。とにかく、1961年にあったことが2022年に繰り返されるのかと思うと辛い。でもその時にはっとした。これは昔の話でも遠い国の話でもただの創作話でも他人事でもなく、すごく身近な話なんだと。ヘドウィグにとってはベルリンの壁だったり、アングリーインチが壁なんだけど。私たちだって毎日生きてて障害やコンプレックスや悩みの種は沢山あって。そう思うと、Midnight Radioでヘドウィグが歌う

You know you're doing all right(あなたは間違っていない)

So hold on to each other(だからお互いに踏ん張って)

You gotta hold on tonight(今夜を持ちこたえないといけない)

ってヘドウィグ自身の自己肯定だけでなくて、私への、というか全人類への応援歌じゃん??と気付いて、すごく元気が出たし、涙が止まらなかったな。ヘドウィグはイツハクにウィッグを被せて解放しただけじゃなくて、我々観客にもウィッグを被せてくれてたわけよ...(?) そうだ。イツハク良妻賢母ぶりも良かったな。ヘドウィグの行動を先回りしてちゃんと守ってるあの感じ。お互い喧嘩もするし一緒にいると疲れるんだろうけど、似たもの同士で支え合ってて、カタワレではなくても良い夫婦だなと思った。

 

あと、トミーのWicked Little Townを聴いたヘドウィグはカタワレを自分の中に見つけたと思いたい。自分のカタワレだと信じたトミーが自分を受け入れたんだもんね。その後のMidnight Radioも含めて、「不完全でいいんだ、そんな自分を受け入れよう」というのが主題だと私は捉えました。いい話だな。

 

 

丸山隆平くんファンの贔屓目すぎる感想

いやぁ、丸山くん凄いよ...。1日目の感想でも書いたけど、丸山くんが持ってるもの全部がヘドウィグに繋がってたね...これは来るべくして来たんだよ...。お芝居も歌も踊りもアドリブ力も盛り上げ力も魅せ方も全部全部今まで丸山くんが積み上げてきたスキルだよ...。今回特に丸山くんのアドリブ力に驚かされたな。突然のハプニングや周りの無茶ぶりにも瞬時に対応して笑いに変えてた。関ジャニ∞育ちは最強だね。

 

とりあえず、歌が上手い!ハスキーな声質が洋楽にピッタリ。低音から高音まで綺麗に出るよね。とても心地よかった。トミーとヘドウィグでちゃんと歌い分けしてるのも拍手。ジョン・キャメロン・ミッチェルのサントラと聞き比べると、まあ日本人っていうのもあるだろうけど、すごく丁寧に歌ってるのがわかって、丸山くんの真面目な性格が出てるなぁってにやにやします。何度でも言うけど、グループのツアーと並行してあの膨大な英語の歌詞と台詞を自分のものにしたところ、最後までやり抜くスタミナは努力の賜物だと思う。公演が終わったら自分を存分に甘やかしてほしい。私から高い酒でも送ろうか?

 

次に、私は丸山くんの骨格が大好きなんですが、それを堪能できて嬉しかったです。見事逆三角形、骨格ストレートの体、ブラボー!Wicked Little Townでベースを弾く右腕の筋肉がボコっとなったり筋が出たりする度に「たまらんな」と思ったし、Midnight Radioで息を吸う度に腹筋が動くのも「うわぁぁぁ丸山隆平くんが生きてる~~」ってなってました(性的な目で見てごめんな)。

 

それと、私は少しイメコン沼に足を突っ込んでいるのですが、恐らく丸山くんがパーソナルデザイン/ロマンス、パーソナルカラー/ストロングオータムっていうのもあると思っていて。ヘルシーなエロさなので、じっと見てても良い気がする、いや、むしろ見ないと失礼くらいに思えるんだと。毛皮を着て盛り盛りのウィッグを被った時の無敵感凄くなかったですか?盛り耐性が強強の丸山くんだからできたんだと思う。

 

あと、ヘドウィグが思った以上に下品で、私は初め「おぉ...」となってしまったんたけど、それもカバーできてたのは丸山くんが元々持ってる品性だと思う。さすが京都府出身のはんなり男子です。

 

そして、動きや仕草が女子!私より女子!!!元々丸山くんの中に女子的な部分があるっていうのもあるかもしれないけど、相当研究したんだろうなというのがわかる。走り方とかSugger Daddyの時とかほんと可愛かった。

 

最後に、丸山くんのヘドウィグは愛を1番求めていると感じた。演者本人のあれそれもあるかもしれないけど。私は丸山くんの愛されたい願望が強いところが大好きなので。そこが人間らしさ全開で、可愛くて艶やかで綺麗で強くて繊細で面白くて母性と優しさと愛の塊のようなヘドウィグに繋がったんだと思ってます。丸山くんにしかできないヘドウィグを見せてもらえて私は幸せでしかない。普段見られない怒鳴る姿を見られたのも良かった。

 

はぁ...3公演とも楽しかったな~。1回目の大阪公演から2回目の名古屋公演まではヘドウィグに会えるのが本当に楽しみで指折り数えた。丸山くんのおかげで新しい世界や感情、文化や歴史を教えてもらえた。今やヘドウィグの大ファン。すごく素敵で思い出に残る舞台だった。劇場にアンケート用紙があったなら紙いっぱいに賞賛の文章を書いたのに。終わるのが寂しい。再演とかしてくれないのかな。ロバート・ステイン様(仮)頼みます...!!!

 

結論、丸山隆平くんしか勝たんのです。全世界に「私が世界一好きな男性はこんなに素晴らしいんです!!!」と言い回りたい。いつもありがとう。千穐楽まで無事走りきれますように。心の底から愛してるわよ!